World of granshe.
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「Web制作系雑誌は綺麗ごとばかり書いているから嫌いだ」
と、研修中に上司が言っていた。
研修中は全くその意味が分からなかったけれど、
現場配属3週間目にしてようやく理解できた気がする。
それは、雑誌に書いてある「理想」と、
現場でやらなければならない「現実」が違っているからだろうと思う。
Web制作系の雑誌には、お役立ちの情報がけっこう書いてあって、
学生時代はそれをインプットして学んできた。
でも、今実際それを使っているかというと、そうではない。
むしろ、会社に入ってからテーブルレイアウトを覚えたくらいだ。
今までは、テーブルで組まれたサイトを見るたび、
「テーブルレイアウトなんてありえない、こんな汚いコードを作っているなんて信じられない」
と思っていましたし、今もそうですが、
けっこうそういうサイトを運用していることが多くて驚きました。
そして、そういうサイトを運用しているのが紛れもなく自分だということも。
こういう現状を、自分自身は割り切れない人間だと思っていましたが、
けっこう、割り切って作業できている自分がいます。
(テーブルレイアウトの方法が分からないので苦戦してるし嫌だなという面はありますが)
それよりも、「Web標準だ」と言って、決められたパーツを作ってデザインをすることに、
嫌悪を感じ始めてきている自分がいます。
idや複数のclassを使って、決められた範囲内である程度の自由なデザインを作る。
マージンを調整するためだけのclassの存在。
「Web標準」と謳えば謳うほど、デザインは限られていく。
決められたパーツを使って、それにあわせて作れと言う。
デザインの統一、と言われれば確かにそうだけれど、
結局、Web標準ってデザインの制限するだけじゃん。
実際現場ではやっぱりそんなもんなんだなというのが、率直な気持ちです。
ただ、だからテーブルレイアウトする。Web標準なんて辞める。というわけではなくて。
現場でも使える、もっとスマートな方法があればいいのに、と思います。
テーブルレイアウトだって、クライアントがそう望むのであればそうするだけ。
Web標準もそう考えればそうなんだけれど、割り切れないのは、
マークアップに対する思い入れが強いからだろうなあと思います。
「結局、Web標準ってデザインの制限するだけじゃん。」
って言われるのはやっぱりつらいので。
「Web制作系雑誌は綺麗ごとばかり書いている」という意見は理解できたけれど、
私の場合それが「嫌いだ」と言う理由にはなりません。
理想と現実が違うなら、精一杯埋める努力をしたい。
そう感じました。
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