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美容師さんとWeb屋
今日、半年くらいぶりに(汗)髪を切りに行ってきました。
いつも家の近くのお店に行っていたのですが、そこがつぶれてしまっていたので、別のお店に行くことにしました。
自分は残念ながらお洒落さんではないので、とくにこういう髪形がいい!という信念はなく、
ただ、せっかく金出して切りに行くんだから雰囲気はちょっと変えたいけどどんな髪型が合うのかよく分からないしなー。
『お任せで』ってできたらそれが一番いいなー
と思っていました。
実際にお店に行きますとお兄さんが対応してくださいました。
どんな感じにしましょうか?と言われて本を渡されました。
渡されたのはよかったんですが自分にどんな髪型が似合うのかさっぱりだったのでとりあえずめくってみるレベルでしたw
お兄さん(以下、兄):
『長さはどうしますかー』
私:
『短いと顔に当たって肌が荒れるので(まじめに)肩より下のほうがいいですねー』
(本をめくりながら)
兄:
『普段ブローとかしないのであれば、肩くらいにしちゃうと髪の毛がはねやすいかもですね』
私:
『じゃあもうちょっと長いところでお願いします。』
兄:
『では7センチくらい切る感じですねー』
私:
『あと、量が多いので少なくしたいです』(既に本は見てないw)
兄:
『少なくするにはレイヤー?(うろ覚え)を入れる必要があるんですが、あまり入れすぎると髪の毛を結ぶときにサイドが落ちてきちゃったりします』
私:
『なるほどー髪の毛結ぶときに落ちちゃうのはちょっと嫌ですね』
兄:
『じゃあ、下のほうだけ軽くレイヤー?を入れてみましょうか。これだったら結ぶときに落ちることもないと思います』
(本をめくって、こんな感じで、と示す)
私:
『じゃあそれでお願いします(笑)』
自分自身、
『お任せでってできたらそれが一番いいなー』
などと思っていたくせに、実際にいろいろ聞かれると注文がたくさんあるじゃねーかと軽くあきれました(笑)
そして、Webでもおんなじことが言えるんじゃないかなーと思ったのです。
お客さんの中には、絶対こういう感じのものがいい!という明確なビジョンを持った人もいれば、自分みたいに、なんとなく雰囲気変わればいいかなーという、曖昧な方もいるわけです。
仕事をしていて、
『おたくプロなんでしょ?提案してよ。』
みたいなことを言われた、と聞いたことがあるのですが、
まぁ、まさにそのとおりだなと思いましたよ。
プロだったら、お客さんがどういうシーンでそれを利用していて、
どういう風に使っているのか、知った上で、提案をする必要があるんです。
お客さんはWebについてよく分からないから、いろいろ言ってくることもあると思います。
私たちは、Webについてはお客さんよりもずっと知っているはずです。
でも、お客さんのこと、お客さんのお客さん(エンドユーザー)については、お客さんのほうが知っています。
お客さんがどういったクライアント(またはユーザー)を抱えているのかきちんとヒアリングして、
『そういったユーザーが多いなら、このようにすれば良いと思います。』と提案したり、
お客さんからのリクエストに対し、『ユーザーのことを考えるとこのようなデメリットもありますが、それでもやるんですか?』
といった、デメリットもきちんと伝えられるようになって、
やっとWeb屋やってるって、言えるんじゃないだろうかと思いました。
私は制作という立場なので、自分の技術が、Webサイトにどのような影響をもたらすのか?
どんなメリットがあり、デメリットがあるのか?費用対効果はどうか?
ディレクターに説明するのがプロとしての仕事だということ。
本当に当たり前のことで、何度も言ってるんですけど、
自分のことよりも、お客さんのことよりも、まずユーザーのことを考えるべきで。
私たちの仕事は、Webを作るのがメインじゃなくて、
お客さんに何か良い影響を与えられるようにするのがメインで、
じゃあ何を使っていい影響をもたらすのかっていうツールがWebなだけなんだなー。
と、あらためて思いましたよ。
ということで、結論としては、前回の投稿と同じ感じなんですが(汗)
美容室行っただけなのになんだかすごい人生勉強になって、書かずにはいられませんでした。
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