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World of granshe.

HTMLやCSS、JavaScriptに関する話題を中心に、Web制作について知ったこと、覚えておきたいことをメモしておく個人的スペースです。
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「好きなことを仕事にしてはいけない」という意味

今月でWeb制作のおしごとを引退する私ですが、
その退職理由の15%くらいを占めるのが「好きなことは仕事にしてはいけない」という言葉の意味に気付いたからです。

なのでそれについて書いてみたいと思います。




高校生のとき、自宅にWindows98がやってきて、
私はWebという世界を知りました。

そこから、HTMLを学び始め、大学に入学してから、Webサイトを作る仕事があること、
そして、HTMLを書く人=マークアップエンジニアという職種があることを知り、デザインセンスが皆無のわたしはそこからマークアップエンジニアを目指すことになりました。


文章をどうマークアップするか、考えるのが好きでした。
CSSでできることが増えるたびに、嬉しくて、
HTMLを、CSSを書くことが楽しくて、これを仕事にできたらいいなと思っていました。

世の中には、仕事は仕事と割り切ってこなし、プライベートを楽しむ人と、
好きなことを仕事にする人の2パターンがありますが、
私は完全に後者でした。

「好きなことは仕事にしてはいけない」という言葉は知っていましたが、
好きじゃないことを仕事にするのは考えられなかった。
就職活動のときも、Web制作会社以外は受けなかったし、
受からなければアルバイトで入社すればいいと思っていました。


ただ、実際に働いてみると、仕事としてのWebと、自分の好きなWebには隔たりがありました。

私はHTMLが好きだったので、なるべくキレイなコードを書きたかったけれど、
運用しやすさ、多様なデザインに対応するため、
たくさんのクラスが出現し、たくさんのマージン調整クラスを書き、たくさんのspanやdivが生まれていきました。

理想のマークアップは何度も思い描いたけれど、
それを仕事で生かせる機会は、本当にごくわずかでした。
(もし、自分が受託ではなく、内製の制作会社にいたら、違ったのかもしれないですが。)


でも、目的があれば、それは仕方がないことだと割り切れました。
そのサイトを運用するのは、自分ではないから。
だから、なるべく努力はするけど、ある程度目をつぶらなければいけない部分はある。
そう思って仕事を続けていました。
実際、HTMLやCSSを書くのは好きだから、今まで仕事を続けてこられたのだと思います。


だけどしばらくして、お客さんから「サイトをリニューアルしたらPVが2倍になりました!!」というお話を聞くよりも、
自分が納得したマークアップができたWebサイトを作ったときのほうが、ずっと嬉しいことに気付きました。

もちろん、お客さんのことを全く考えていないわけじゃなかった。
自分なりに、GAだって解析したしアクセシビリティだってユーザビリティだって考えて仕事はしていた。
それでも、一番嬉しいのは、自分の納得のいくマークアップができたときでした。


そのときに、
自分は、作品としてのWebが好きなだけで、商品としてのWebに興味がないんだ、ということが、わかりました。

そしてそれが「好きなことを仕事にしてはいけない」という言葉の意味だったのか、と、
理解しました。


絵が好きだからといって、デザイナーに向いているわけではない。
デザイナーは、デザインによって問題を解決する仕事。
自分が好きなようにデザインしていても、それが問題解決にならなければ、意味がない。

それと同じで、私は自分のフロントエンドの技術でお客様の問題を解決したかったのではなく、
ただ単純に、HTMLが、CSSが好きだっただけ。
ただ書くのが楽しかっただけ。

私はただ、実践で素早くマークアップをするよりも、じっくり考えて、納得のいくマークアップを探したかった。
クラスなんていっぱいつけたくなかったし、spanもdivも何重に使いたくはなかった。
デザインなんかよりもマークアップを優先させたかった。
納期なんかよりも、自分が納得いくまでマークアップを模索したかったんだと。

でも、それで食べていけるほど、私には技術力と覚悟がなかった。
絵が好きだからといって、誰もが芸術家になって食べていけるわけではないように。


好きなことは仕事にしていい。
その考え方は間違っていないと、今でも思います。
私の人生においては、好きじゃないことを仕事にするのは、やはり考えられないことなので。

でも、「絵が好きだから、デザイナーになる」というような安易な考え方をしてその道を選ぶと、いずれ続かなくなります。

デザイナーになれるのは、自分の持っているデザイン技術を生かして、お客様の問題をどう解決するか考えられる人、自分の持っているデザイン技術で、誰かを喜ばせることが嬉しい、と考えられる人です。

「自分が好きな絵を描きたい」のと、「絵を描くことが好きだから、それを生かして仕事をしたい」の間には、言葉以上に大きな隔たりがある。

それを今さら体感したので、書いてみました。

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4年目の春

ご無沙汰しています。
気づいたら、前回の更新が1年近く前であることに気づきました。。。
一応、いきてます。

更新をしていなかった理由はと言われると、
特に意図的に更新しなかったわけではないです。
休日はもっぱら趣味に時間をあてていたためです・・・。

最近、Web制作に関するモチベーションがあまりあがっていなかったのですが、
今年から再スタートしたいと思います。


マークアップエンジニアとして就職して今年で4年目になりますが、
業務内容に技術的な飛躍があったか、と考えてみると、
正直なところ、入社時とほとんど変化していないという実感です。

知識的には、入社時よりはそれなりに増えているし、
仕事をより効率的に進める技巧的なところは向上したという自覚はありますが、
マークアップエンジニアとしての技術的な向上があったかというと、
自信を持って頷けないかなぁというところです。


今までの人生を考えてみると、
たいてい、自分がつかもうと努力したことは実現していて、
自分が諦めたり、受身だったことは叶わない、のが当たり前でした。

そろそろ、そのタイミングになっているのではないかと感じています。

あたらしいマークアップ

実践 CSS3 & HTML5 with Microformats ワークショップ
が、本日行われたようです。
(感想文ではないです。ごめんなさい)

もう少し金銭面に余裕があれば・・・参加したかった!
超楽しそうです。
CSS3とHTML5なんて、もうユメのようですね!

まあこの情報を知ったのは今日なのでどうにもできませんが。


CSS3では、CSSの機能がものすごく拡張されています。
今まで、本来は「振る舞い」を担当すべきであるJavaScriptで、CSSを制御していた部分があります。
(例えばテーブルの背景色を互い違いにするとか)

それが、CSS3では表現できるようになります(たぶん)。
その代わり、数式的な記述も含まれ、ちょっと複雑になっています。


新しい技術に触れているときは本当に幸せだし、学んでいるときは本当に時間を忘れてしまうくらい楽しい。
その反面・・・懐古厨みたいで嫌ですが、少し寂しい気もします。

新しい技術が生まれると、その技術が思いもよらない形でユーザーに使われることがあります。
そこから、また新しい技術が生まれて・・・というように繰り返されていく世の中のしくみに、HTMLやCSSも入っていて。
文書の共有から、文書の表現、広告へと役割が移り変わり、
現状のHTMLやCSSでは、広告としてのWebサイトの情報を表現するには不十分であるとして、HTML5やCSS3をはじめとする新しい技術が生まれています。

私はWebページが生まれた瞬間を知らないし、
その時代にどのように使われていたのかは文献を読んで知ることしかできないけれど、
今のWebサイトにはそこまで高度なことが求められるようになってしまったのかと思うと、
なんとなく手を離れたわが子のような感じがしてしまいます(笑)。


常に新しいものを求め、学び続けなければ、この業界に身をおくことは難しい。
けれど、時折足を止めて、今まで自分が当たり前だと思っていたことを、
どうして自分は当たり前だと思ってきたのか、
「そういう仕様だから」と思ってあきらめてきたことが、どうしてそのようになっているのか、
考えたいと思います。

基盤がゆがめば、その上にいくら技術を積んでも、すぐに崩れてしまうので。

サーバー開設しました。

昨日、ついに有料サーバをレンタルしました。
これで、ようやくMTを勉強するスペースができました。
(自宅にPerl環境がないので作業できなかったのです。)

今後MTを使う作業が増えそうなので、まずはMTを使いこなして。
ひととおり扱えるようになったら、WordPressなど無料で使えるCMSに手を出し、
最終的にはサイトの性質に応じてどのCMSがいいとか提案できるようになるのが目標です。


と、言いつつもGWは会社から貸与されたWebディレクション標準ガイドの読書・勉強に費やすことになりそうです。
値段が高いので手が届かない書籍だったんですが、読んでみるとけっこう面白い。
基本、制作作業の一部しか携わったことがないので、ワークフローとか、サイト設計とか、
マーケティング的視点についてせこせこと勉強しています。

ただ、Webディレクション教科書を持ってるので、ちょっと自分で購入する気にはなれないかなぁ・・・(笑)。


勉強をしたり、新しい発見をしたりするのって、やっぱり楽しいですね。
私の場合、それが自分の好きなことに限定されてしまうのが良くないんですが・・・。

人の優しさが身にしみる

来週から、OJTとよばれる現場研修に4日間投入されます。

作業内容としては、ディレクターさんのお手伝いがメインなので、
ミーティングに同行して名刺をもらったり議事録書いたりします。
オフィスでは新人のできる唯一のお仕事、電話応対などいたします。

こんな、ぺーぺーにやさしく接してくださった先輩方にはホントに感謝の気持ちでいっぱいです。


電話を取るのはほとんどがディレクターの役割のようだから、
たぶん配属されたらこういう機会はほとんどないんだろう。
今のうちに色々体験しておけるチャンスだと思う。

がんばります。
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プロフィール
名前: ゆーり
職業: コーダー(模索中
趣味: Web制作
自己紹介: 某Web製作会社の入社5年目のマークアップエンジニア。専門はHTMLとCSSとMT(自称)。
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